2013年10月に就任した、岡本社長にアベルコについてお聞きしました。

これまでの経歴をお聞かせ頂けますか?

2013年10月に、アベルコがホールディングス化したタイミングで社長に就任しました。

その前は、アベルコの専務と営業統括本部の本部長を兼任していました。 アベルコは、営業統括本部、工事統括部、管理本部と大きく3つに分かれています。営業統括本部と工事統括部は工事関係の部署なので2つをひとくくりにして、営業統括本部と読んでいます。そこの責任者ですね。

アベルコに入社したのが27歳の時なので、今年61歳になるから入社33年目くらいですね。長いなぁ(笑)。

今回、持株会社化しましたが、今後の方向性はいかがでしょうか?

今後、メーカーも含め業界編成がどんどん行われていくと考えています。なぜかというと、 やはり高齢化が進んで少子化になり、市場が縮小していく中で、どのようにしたら生き残っていけるか、勝ち残っていけるかという課題に対する一つの施策だと思います。

アベルコ単体では460億円位の規模です。弊社は主に関東圏でやっておりますが、今後何があったときや、需要がどんどん狭まっていったときの中でも勝ち残っていく為に、もう少し規模を大きくして、メーカーさんやこういった業界のお客様等に色々な意味で良い物を提供していかなければいけないと思います。

アイナボ・ホールディングスとしてグループ会社を1つにまとめる事により、メーカーさんに対する影響力、例えば商品をたくさん買うことによっての影響力が発生してきます。

アベルコは、関東圏では工事を行っているけれど、中部圏が弱いという状況であった事に対し、インテルグローという会社を吸収して、ホールディングスの一員としました。ハウスメーカーさんやビルダーさんの中部での要望等にも応えられようになりますし、一貫して、より良いサービス提供ができます。

今後の中期戦略をお聞かせ下さい。

アベルコという会社の特徴は工事力です。阿部梅吉商店から始まり、阿部窯業、三和商事と名前を変えながら、現在のアベルコまで生き残ってきました。大正13年からなので今年で90年です。

アベルコの工事は、他の問屋さん(ディーラー)とは仕組みが若干違い、材工で受けるという特徴があります。それを活かして、会社の発展にどうつなげていくかですね。ただ、工事だけでは非常に難しい。なぜかというと、工事だけではキャパがきまってしまうんですね。

だから、アベルコらしく技術・商品的にお客様に喜ばれるような工事を提供し、それを活かして他の商材もお客様に提供していきたいですね。また、自社のオリジナルブランドがあるので、それを活かしてやっていきたいと思っています。

工事力に自信ありということですが、技術研修センターが特徴的だと思います。

アベルコには、アベルコ安全衛生協力会(約1000社)という職人さんで構成されている組織があります。ただ、協力業者さんというのは、どんどん少なくなってきている。その中で、業務の効率化と、職人さんの手当の面でもより良くしていこうと考えて、技能工の方に2つ以上の資格を取得してもらう「技能工のハイブリット化」を研修センターで行っています。

工事の中でも、この作業はできるけれど、この作業はできないというと非常に非効率です。職人さんは大変かもしれないけれど、同じ1件の工事をした時に、あれもできて、これもできる技能工がいれば効率が良くなります。

この技術研修センターのような施設は、他社には無いと思います。もともと、タイルの技能工を育成する事はあったんですね。現在はタイルだけではなくて、ユニットバス、キッチン、床材、外壁など色々な商材を取り扱っていますので、取り扱い商材の施工方法を理解している必要があります。

家というのは、部分的だけ理解すれば良いという事ではなくて、家の仕組みから全部理解してなくてはいなりません。部分的ではなくて、家全体を理解させるような研修を行なうためには絶対に必要です。であれば、家を1軒まるごと作ってそこで研修しよう。ということで、思い切って研修用の2階建て住宅を建てました。

2階でやる作業と、1階でやる作業は同じユニットバスの工事でも違うんです。例えば2階建ての研修センターがないリフォーム会社さんなどは、1階の研修で終わらせてしまう。工事を受けた際、2階での工事経験のない人がお客様の家にいって「できません」ということがありえるわけです。

だから弊社の研修センターは、そういうリフォーム会社さんや工務店さんにどんどん研修に使って下さい、好きに使っていいですよ、と提供しています。会議室もあるので実演だけでなく座学研修も可能です。将来の職人さん・技能工さんの育成と、社員には商品の勉強と、工事管理者の育成にも役立っています。

取扱い製品で、これから注力していきたいものはありますか?

当社の強みっていうのは、水回り、特にタイルですね。これはもう、何十年もやってきた経験やノウハウがありますのでどこにも負けないという自負があります。

それに対してうちの売上のシェアの低いものに対しては、やっぱりもっと頑張っていかないとならない。例えば木質建材ですとか、サッシですとか、家に関わるもの、また太陽光パネルなどのエネルギー問題に関わる部分。この辺りは積極的にやってきたいなと思っています。
戸建の売上は、今期の目標では400億くらいですね。 工務店さん相手のBtoBがほとんどです。BtoCは、まだまだこれからの大きな課題だと思います。

自社製品としては、マリストとアルティスがあります。オリジナルのタイル商品と、高級ラインのシステムバスになります。六本木にショールームを構えていまして、オリジナル商品の展示をしています。

マリストはタイルですから、設計にも力を入れています。アルティスというシステムバスは1台何百万もするので、どちらかと言うと富裕層向けの商品となります。

どのような人材が必要だとお考えでしょうか?

非常に難しい質問ですね(笑)。

当社の場合、メーカーさんから品物を仕入れさせていただいて、それに営業がいろんな部分で付加価値を付けていきます。そうなると、何が一番大事なのかを考えると、やっぱり人柄なんですよ。簡単に言うと、人に好かれる人が良いんですよね。そういう人材を求めたいですよね。その人に対する信頼だとか好感が無ければ、物をその人から商品を買う、仕入れる、という事につながらない。

人に好かれる、魅力のある人間。元気が良くて、明るくて、チャレンジ精神があって・・・といろいろいうけれど、やっぱり素直な人がいいですね。人の話を素直に聞けるような人が向いていると思います。

会社というのは、工事であろうと、事務、総務、経理でも、全社員が営業だと思っています。会社自体がお客様に対して提案できて、何かができるってことが大切だと思っているんです。全てにおいて人材が大切だと思っています。

新入社員に持ってほしい心構えがありましたら聞かせてください。

入社が決まった人にいつも言うんですけれども、ライフワークバランスがとれた働き方をして下さいということですね。
簡単に言うと、一生懸命働いて良い人生を送りましょう、自分のライフスタイルを大切にしていきましょう、ということですね。そのためには私生活でも、色んなことにチャレンジしていく前向きな姿勢が欲しいなと思います。

人がなんの為に働くのかと考えたら、自分の人生を謳歌したい為に働くんですよ。カッコつけて色んな言い方をするけれど、結局は最終的には自分の人生を楽しく幸せに過ごしたいがために働くんです。

それのためには、それなりの賃金・給料が必要になるので、それを払える会社をつくらなければなりません。だからと言って、嫌々会社のために働くっていうのはつまらない。働きがいのある会社を一緒に作っていこうよっていうのが基本の考え方です。

うちの会社は凄い自由だって言われますね。例えば商品の売値も社員が決めてます。ただ、権限がある分、責任もあります。その代わり報酬もきちんと払います。
僕の立場でいうと、株主さんにも払います、社員にも払います、ということです。なるべく透明性を保ちたいなと思っています。

最後に就活生へのメッセージをお願いします。

基本的には毎年、10名~20名ぐらいの大卒をきっちり採用していくというやり方を取っています。景気が良くても悪くても取ろうと、会社の方針で決めてます。

新人研修もしっかり行っています。他社だと入る前に研修があったりしますが、弊社の場合は4月に入社してから研修を行います。学生の時は、学生にしか出来ないことをたくさん経験して、たくさん遊んできて欲しいと考えています。

最初の1ヶ月、あとさらに少しおいて、6月〜7月辺りにもう1回研修があります。基本的な研修はだいたい6ヶ月間ぐらいを目安にして、半年を過ぎた辺りから外回りに出ていきます。

楽しく仕事をできる会社だと思うんで、チャレンジ精神を持ってもらいたい。営業職というのは、やっぱりお客様に対するサービス業だと思ってるので、辛いことや苦しいこともあると思います。その中でも、仕事を楽しんでもらいたい。
仕事に対して楽しみがないと、いやになっちゃうからね。やり甲斐なり、生き甲斐なりを自分で見つけてもらうことが大切な気がします。

私は面接の時に、応募してくれた方に対して、立場は50:50ですよって言っています。私達もあなたを選ぶ権利があるし、あなたもこちらを選ぶ権利があるんです。だから、逆にたくさん質問をしてほしいって。アベルコに入社するんであれば、ちゃんとね、理解してから入ってほしいなぁと思ってます。

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